2024年11月20日 new
【資格合格体験記 第3回】ITIL4 ファンデーション編
はじめまして、入社1年目R.Wです。
今回はITIL4 ファンデーションという資格についてお話をさせて頂きます。

現在、私はIT関連の資格を5つ保有しています。
その中で、ITIL4 ファンデーションをまず紹介しようと考えたのは、
インフラでも開発でも、営業職でも技術職でも関係なく活かせる資格だからです。
以下の内容を読んでいただければ、理由がわかるかと思います。

ちなみに、次回は「ビジネス統計スペシャリスト エクセル分析スペシャリスト」という統計学を用いたアナリストのような少し珍しい資格の紹介をおこないます。
Excelを使用して行うため、Excelの操作と統計学の内容が理解できれば取得可能な資格なので興味がありましたら、そちらの内容も楽しみにして頂ければと思います。
それでは、まずはITIL4 ファンデーションについて本題に入ります。

<取得した資格を教えてください。>
ITIL4 ファンデーション

<どんな資格ですか?>
ITILファンデーションは、ITサービスマネジメント(※1)及びITIL(※2)に関する基礎知識を保有していることを証明する世界共通の認定資格です。

ITILにはバージョンがあり、私が受験したのはバージョン4となります。
ITIL4はITIL3の内容を理解した上で、さらに事業戦略などにも踏み込んだ内容になっているため、
すでに3を取得している方にも参考になる内容となっています。

※1:ITサービスマネジメント(ITSM)とは自社の社員や顧客など、ITサービスの利用者が問題なく快適に利用できるように利用者目線に立ち継続的に改善していく活動全般のことを指します。
※2:ITIL(Infomation Technology Infrastrcuture Library)とはイギリスの政府機関がITサービスマネジメントのベストプラクティスをまとめた書籍群のことです。

<受験した理由は?>
技術を提供するだけではなく、様々な顧客の要望や企業側の考えなど全体を見通す力がなければ、
日進月歩で進化していくIT業界において生存競争に生き残っていけないと感じていたからです。

<どれくらい勉強しました?>
80~100時間ほど

<勉強方法について教えてください。>
使用教材:「IT Service Management教科書 ITIL 4ファンデーション」

このテキストを2~3周ほど読みこみ、重要な箇所を抜き出し反復して覚えました。
ITの用語以外にも、ビジネス用語なども多々出てくるので、理解できない用語が出てきた場合は後回しや言葉で覚えるのではなく、その都度調べて学習していくことで理解が深まります。

テキスト以外では、Udemyというサイトで問題集と動画でレクチャーを受けられるコースを受講しました。テキストなどの文字で覚えるのが苦手な方や、効率よく学習していきたい方はテキストと併用して受講しても良いと思います。
ただしUdemyではコースごとに数千円から数万円かかるものもあるので、お金をかけたくない方はお勧めしません。

<試験本番について教えてください。>
ITILは受験できる会場が決められているので、自宅から30~40分ほどかかる場所にある試験会場で受験しました。
試験会場までの道中はもちろん、試験日当日の朝にも問題集の反復をしました。
会場では、持ち物は基本的にすべてロッカーに入れることになり、ハンカチやティッシュなども厳重にチェックされます。

試験終了後は、画面に結果が表示されます。
合格が表示されたときは、ホッとされる方が多い印象ですね。受験料が約7万円弱と高額なので。

<合格後の感想は?>
自分自身の視野や考え方が広がったと思います。
ちょうど参画していた案件が上流工程から下流工程まで全て行うところで、ITILの知識が活かせました。
要件定義や設計を行うときに、実際に使用するユーザーだったり顧客などの考えも汲み取り、
サービスレベルなども加味して業務にあたることが出来ました。

<今後の抱負>
ITILは上位の資格が多数あり、ITILの要素をさらに深ぼりした専門性が高いものが多いので
自分自身の知見をさらに広げることができる魅力的なものになっています。
ただ今回取得した資格に有効期限はありませんが、上位資格に受験するには3年以内と制限があるため、期間中に受験できるように準備をしなければなりません。
ただ上位資格は必須の研修と試験がセットで行われ、金額も30万円前後とかなりの高額なので慎重に検討していく予定です。

資格をこれから取得しようと考えている方や、すでに資格取得のために学習に励んでおられる方に伝えたいのは、資格取得がゴールではないということです。
弊社は資格取得後は永続的に手当を支給しています。そのため、目先のお金欲しさに資格取得をする方もいるかと思います。
重要なのは資格を取得することで、例えば自分自身の現在の案件だったり会社に対して、
その資格を活かし利益をいかにもたらすことが出来るかをまず考えることです。
そうすることで自分自身のキャリアアップや昇給などにつながり、毎月の資格手当て以上のものを得られることになると考えています。

以上、入社1年目のR.Wでした。